TOP > 心理カウンセリングこころね 日記 > 言葉は魔法の箱だって知っていますか?
言葉は箱のようなもので、一度その箱に入れてしまうと、それに応じて意味が現れ、本来自分が感じていた意味を隠してしまうことがあります。例えば、時々こんな方がいます
クライエント「私はミスが多いんです。なんとか頑張っているのですが、うまくいかなくて、その度、上司に呼ばれて何時間も叱られていて・・・。『正直そこまで言わなくても』って考えたりしますが、悪いのは私なので、言い訳できないなぁとも思っていて・・・。正直、今の上司は好きにはなれないんです。」
カウンセラー「それは、好きじゃないってことですか?それとも、嫌いってことなんですか?」
クライエント「ああ・・・・嫌いです。大嫌い。」
本当は正直「大嫌い」なのに、「好きじゃない」と言ってしまうのは、なぜでしょう?
カウンセラーは、クライエントの思いを否定せず受け止める存在だと、事前に説明しても、言えないのはなぜでしょう?
「大嫌い」と言うことに抵抗があるのかもしれません。
ひょっとした、「そんな酷いことを言うと、嫌な人間と思われるかもしれない。」と思っていて、
とっさに、「好きじゃない」という箱に入れてしまうことが癖になっているのかもしれません。
「大嫌い」という箱より「好きじゃない」という箱に入れていた方が、安心だというわけですね。
言葉って物理的にはただの音声なんですが、人は自分の経験から意味を読みとってしまうんです。
まるで、魔法みたいですが、魔法でもなんでもありません。
私たちは、しばしば自分の心を守るために、目の前の事実を自分なりの言葉の箱に入れて、嫌な気持ちにならなくて済むようにうまく対処しています。
もし、その癖に問題を感じているのだとしたら、カウンセリングがお役に立つかもしれません。
本当のことが言えると、「ああ、そっか・・・」という気づきや、肩の荷が降りる感じ、そして、もやもやした心の中の違和感が消えたりします。
御用の際はお声掛けください!
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